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よくある症状

充血・白目が赤い

結膜や白目が充血して赤くなる場合は、結膜炎の可能性があります。結膜炎はアレルギー性と感染性の2種類に分かれています。結膜炎の場合には、目が赤い以外に目やにや目の痒みが伴うことが多いです。感染性結膜炎は、人にうつりますので手洗いやタオルを共有しないなどの対策が必要です。また、白目の一部だけ真っ赤になっている場合は結膜下出血が起きていると考えられます。結膜下出血では、他の症状はほとんどなく時間と共に自然に治ることが多いです。結膜弛緩症やドライアイなどが原因で、何度も繰り返す方が時にいます。

目がかゆい

目がかゆい場合は、アレルギー性結膜炎の可能性が高いです。アレルギー性結膜炎であれば、決まった季節に症状が出やすく、朝痒かったが昼にはおさまるなど数時間単位で症状が変化します。痒くて擦っていると、結膜炎が悪化し、瞼や結膜が腫れたりしますので注意が必要です。視力が下がることはありませんが、辛い症状ですので、我慢なさらずに眼科受診を考えて下さい。多くの方は、点眼治療で症状は治ります。

アレルギー性結膜炎
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まぶしく感じる

これまでは平気だった光が眩しく感じるようになったり、夜に自動車のライトが眩しくなったりした場合、最初に疑われるのは白内障です。白内障によって濁った水晶体に、光が乱反射して眩しさを感じます。夜間の車の運転に支障をきたすようであれば手術の適応になります。また、ドライアイで目の表面が傷ついて眩しく感じたり、結膜炎による炎症のため眩しく感じたりする場合もあります。角膜が傷ついている場合、眩しさと痛みを一緒に感じます。

白内障について
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視野が欠ける

視野欠損とは、視線を固定して見える範囲の中で、見えない点がある状態のことです。この症状は、網膜に存在する視細胞や視神経が傷ついたり、脳に異常があると起こります。視野が欠ける原因として、緑内障、網膜剥離、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症などの疾患が考えられます。特に緑内障による視野欠損をそのまま放置しておくと、見えない範囲が徐々に広がる可能性があります。右目の視野が欠けても、左目が右目の欠けた視野を補ってくれるため、大きな視野欠損があっても自覚症状が無いことは珍しくありません。視野が欠ける原因を調べるには、眼科での詳細な検査が必要です。

緑内障について
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目やにが増えた

加齢により目やには増える傾向がありますから、朝起きて目やについているが日中は気にならない程度であれば、大きな問題はありません。目やにが増える原因は、結膜炎が最も考えられます。まぶたの腫れや充血も同時に起きている時は、早めの眼科受診をお勧めします。細菌の感染力はそれほど強くありませんが、ウイルスが原因の場合、強い感染力を持つので気を付けなければなりません。症状が治まっても、まだウイルスが活動性を持っている場合もあります。目やにが急に増えたら必ず眼科を受診しましょう。

視力が落ちた

一時的な視力低下の原因として、スマホやパソコンの長時間連続利用や、細々した目を使うことによる疲れ目が挙げられます。目にかすみがかかる、視界がぼやけるなどの症状が現れて、目を十分に休めて睡眠をしっかり取っても、このような状態が回復せずにずっと続いている場合は目の病気を疑います。原因として、近視や乱視による屈折異常の進行や、白内障、緑内障、網膜剥離などの眼底疾患を発症していることが考えられます。今まで見えていたものが見えにくくなった、急に視力が落ちたように感じる、目がかすむようになったなどの気になる症状がある場合は早めの眼科受診をお勧めします。

ごみのようなものが見える

黒や透明のゴミのようなものや小さい点、羽虫のような物体が視界に浮いて見える状態を飛蚊症と言います。これらは視界と連動して動くという特徴があります。暗い場所では意識しない程度ですが、青空や明るい場所を見るとはっきり現れます。目の中は、ゼリー状の物質である硝子体が大部分を満たしており、目の中に入った光は硝子体を通り抜け、網膜に映し出されて物が見えます。硝子体が変化して濁りができた部分が影となります。こうして視界に黒い物体が現れ、生理的飛蚊症と呼ばれる状態が起こります。加齢に伴い硝子体に濁りが出てくることはみなさんあります。網膜に異常がない場合は、治療しなくても問題ありません。
その一方で、疾患の初期症状としてゴミのようなものが見えるケースもあります。網膜に孔(あな)が開いたり、網膜剥離や硝子体出血の可能性もあります。放置すると、視力低下や網膜が痛む事があります。眼科を受診し、詳細な眼底検査を行わないと、問題のない飛蚊症か、それとも治療が必要な目の病気の初期症状かは判断できません。急にゴミのようなものが見えたら、必ず眼科を受診しましょう。
特に、網膜剥離は失明や視力低下の危険性が高く、早期の治療が不可欠です。他に飛蚊症を引き起こす病気としては、高血圧、硝子体出血、糖尿病、ブドウ膜炎などが挙げられます。
飛蚊症の多くは治療が不要ですが、病気が隠れている可能性がありますので、飛蚊症に変化があった場合には放置しないようにして下さい。

できものができた

まぶたの縁にあるマイボーム腺や汗腺、毛根などが感染する麦粒腫、詰まって炎症が起こる霰粒腫などが考えられます。まぶたが腫れてかゆみ、痛みや発赤を伴う場合があります。細菌感染して化膿すると、膿が溜まったまぶたが酷く腫れ上がり、まぶたの皮膚を破って中の膿が排出されることもあります。このような状態になると、傷跡ができてしまうことがありますので、お早めの受診をお勧めします。腫れが悪化している場合は、膿を出すために切開することもあります。
基本的には目薬と軟膏で様子をみますが、整容的に気になる場合やしこりが残存する場合は切開して患部を切除します。

ものもらいについて
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目のかすみ

「目がかすむ」とは、視界がぼやけたりかすんだりして見えにくい状態のことを言います。日常生活が原因で起こるものと疾患によるものがあります。目の酷使による疲れ目、空調による目の乾燥、長時間のコンタクトレンズの装用は目のかすみの原因となります。原因疾患には、加齢によるピント調節機能の衰えや黄斑変性症、水晶体の濁る白内障、視野欠損・失明の恐れがある緑内障、網膜に出血を起こす糖尿病性網膜症などが挙げられます。

歪んで見える

写真や絵などを見て歪んでいる時は、網膜の中心部である黄斑に問題が起きている場合があります。原因疾患には、網膜前膜、加齢黄斑変性症、黄斑円孔、糖尿病網膜症、黄斑浮腫などが挙げられます。放置すると徐々に視力低下してくる可能性があるため、歪みの症状があれば必ず眼科受診し、原因を特定する必要があります。

まぶたが痙攣する

自分の意思によらずまぶたが細かい痙攣を起こすものとして、まず考えられるのは眼瞼ミオキミアです。ストレスなどが原因で、繰り返し起きるため心配になる方が多くいますが、視力に影響することはなく全身疾患の予兆などではありません。睡眠不足や眼精疲労が主な原因となるため、十分に目を休ませて、たくさん睡眠を取るように心掛けましょう。スマートフォンやパソコンなどで目が疲れている方は、目を休ませるように努めることが大切です。
瞼の痙攣の程度が強く、「瞼が開けにくい」「目が乾く」「光が眩しい」などの症状が継続する場合には眼瞼痙攣の可能性があります。眼瞼痙攣の症状が進行すると、思うように瞬きができなくなったり、まぶたが閉じて開けれなくなることもあります。心配があれば眼科にてご相談下さい。

眼瞼痙攣について
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目が乾く

「目が乾く」と感じる時はドライアイの可能性があります。ドライアイになると、涙の分泌量が減ったり、分泌量は足りていても質が低下します。加齢とともに発症するケースが一般的ですが、最近はスマートフォンやパソコンが普及したため、年齢を問わずドライアイを発症する方がいらっしゃいます。手元にある細かいものをじっと見続けると、まばたきの回数が大幅に減ったり、涙が目の表面に溜まりにくくなってしまいます。また、コンタクトレンズの長時間装用によっても、ドライアイになることがあります。ドライアイを発症すると、目の表面にある涙の層が壊れてしまうため、角膜がダメージを受けやすくなります。その結果、他の病気を発症する確率も高くなってしまいますので、眼科を受診して適切な治療を受けましょう。